ウルフトーンについてご存知ですか?

コントラバスに限らず、弦楽器にはウルフトーンと呼ばれるものが存在します。

低い音域で、ある特定の音だけ弾きづらいことはありませんか?
他の音はスムーズに弾けるのに、なぜかその音だけ「ガガガ…」という感じがして、引っかかって弾きづらい感じです。
まさしく、ウルフ、狼が鳴くような感じです。びびって弾くと、音が裏返ったりします。

コントラバスは音域が低いので、特にウルフトーンが発生しやすい楽器になっています。
よくウルフトーンが現れる音は、開放のAを基準にして、その下の音のA♭、G、G♭、その上のD♭など…
だいたい各楽器につき1音です。

どのくらい弾きづらくなるかも、楽器によって全然違ってきます。
チューニングで合わせる音程にどんぴしゃでウルフトーンの楽器もあれば、AとA♭の中間の音がうなる楽器もあります。

解決策1

この解決策は、まったくお金がかからないです。
あまりウルフトーンが酷くない場合には、弾き方で抑えることができます。
他の弦を弾くときよりも、少し力・圧をかけると、少々収まります。

だんだん、曲などを弾いていると、「あ、この音はウルフトーンだ」と無意識にウルフトーンを抑える弾き方になります。

解決策2

解決策1で全く歯が立たない人は「ウルフキラー」を入手しましょう。
大体4,000円くらいで買えると思います。

コントラバス ウルフキラー

ウルフキラー (ウルフエリミネーター)

取り付け方はいたって簡単です。
しかし、取り付ける位置はコントラバスの先生や楽器屋さんと相談して決めるといいと思います。
駒とテールピースの間で、弦を選んで取り付けるのですが、位置が違うと全然効果がありません。

以下のサイトに、取り付け方・取り付け位置の探し方が載っていますので、ぜひ参考にしてください!
ウルフトーンで音が鳴りにくい悩みを解決!おすすめのウルフキラー

あと金属なので、私みたいに手汗が多めの人は、触ったあとは必ず拭いてあげましょう。錆びます…
弾いているうちに弦の振動でネジがゆるんできますので、定期的に締め直してあげましょう。

余談

私のコントラバスは開放のAにウルフトーンがあります。結構つらいところにあるかも…
でも今まで弾いてきた楽器のウルフトーンよりはだいぶ軽症です。
ちょっとAの音弾くときにびびっちゃうよね。