チューニング(調弦)のやり方

コントラバス音が出せるようになったら、まずはチューニングをしましょう。
チューニングが狂っていると、基礎練習も曲練習もできません!

この記事ではコントラバスのチューニングのやり方を紹介します。後半では、チューニングが狂いにくくなるコツも紹介しています。

チューニングの基礎

チューニングをするには、チューナーという道具が必要になりますので、まだ持っていない方はこの記事を読んで用意してくださいね。

コントラバスは、弦の細い方から順番にG、D、A、E(ソ、レ、ラ、ミ)の順番でチューニングします。

青い丸のついている部分に『ペグ』という弦を締めたり、緩めたりするネジがあって、それを使って音程を合わせていきます。
どの弦とどのペグが対応しているのかは、弦から上の方をたどっていくと、このペグにつながっているのか!と分かります。

まずは、チューナーの電源をつけてG線を弾いてみてください。多分、初めからチューニングが合っている人は稀だと思います。

チューナーに「G」と表示された人はラッキーですね!(?)そのまま、チューナーの真ん中に合うように、弦を締めたり緩めたりします。

弦を締めると、音程が上がります。弦を緩めると、音程が下がります。
理科の授業で習うと思いますが、弦を締めると張力が増すので、音程が上がります。緩めるとその逆になります。

よく分からん!という人はとりあえず、どっちかに回してみてください。逆だったら、逆に回せばいいんです。ちょっと回しすぎたくらいで、楽器は壊れません。

チューナーに「G」と表示されなかった人は、ちょっと大変ですが一緒にがんばりましょう。

「A」と表示された人は、音程が高いのでどんどん緩めます。「F」と表示された人は、音程が低いのでどんどん締めます。
それ以外のアルファベットが表示された人は、高い方にいるのか、低い方にいるのか見極めてチューニングしてみてください。
わからなかったら、とりあえず多めに回してみて、弾いてみて、逆だったら逆に回してみる!でOKです。

「G」が合ったら、他の弦もチューニングしてみてください。慣れるまではかなり時間がかかると思いますが、がんばってください!
最初はペグを回すのもドキドキするし、弓を持ったまま回すのも大変だと思います。そういうときは、指で弾いてだいたいの音程を合わせてから、弓で弾いて合わせるのもいいと思います。

チューニングのコツ

チューニングに慣れてきたら、コツを紹介するので、ぜひやってみてください。

私はチューニングするときは、D→A→E→Gの順で合わせていきます。D線が一番弾きやすいので。

1.音程は上からではなく、下から合わせる

これはレッスンの先生に教えてもらったのですが、チューナーで合わせる時は、音程が低い方からピッタリまで合わせていきます。

音程が高くなってしまったら、また低くして、低いところからピッタリまで合わせていきます。

これはなぜかというと、弦をゆるめて合わせるとせっかく合わせた音程が狂いやすいからですね。
弦を締めて合わせると音程が狂いにくくなります。

2.ちょうどいい弓のスピードで弾いて合わせる

ちょうどいい弓のスピードが、まずよく分からん!と言われそうですが…

弓のスピードが早すぎても遅すぎてもダメですので、自分が一番いいと思う音でチューニングしましょう。
チューニングが狂っていると、全部の音程が狂ってしまうので、心を落ち着かせてゆっくりやりましょう。(合奏前とかで、あんまり時間ないときもあるんだけどね)

上手な人になると、基準のAの音を聞いて、そこからフラジオで全ての弦をチューニングする人もいます。
私は耳音痴なのでチューナーに頼りっぱなしですが、その方法が一番響きもぴったりなチューニングになります。

チューニングが終わったら基礎練習

↑この記事にロングトーンで気をつけることをまとめたので、ぜひ読んで実践してみてください!

余談

いくつになってもチューニングは難しいです。やっぱりその日の気候などにも左右されるので、今日は合いやすいという日もあれば、何回やっても全然合わん!という日もあります。

ペグのところに歯車がありますが、大人になるとあの歯車の目盛りがめちゃくちゃ細かい人にも出会いました。確かにその方が細かく合わせられますよね。お金かかるけど。

ちなみに私は中学校の最初にコントラバスを持ったときに、D線のペグが回らなくて音程が全然合いませんでした。そのまま合奏に出て、悲惨な目に会いました…

そのあと先生に言って、楽器を直してもらいましたが、あのときはマジで部活辞めようかと思った。若いなぁ。
ペグが固くて回らない、回しにくいという人は、ぜひ先生に言って修理してもらってね!!